
民話に題材をとった木下順二の名作戯曲に、27歳の團伊玖磨が作曲した、日本オペラ史上最高傑作のひとつ。国内外での上演は1952年の初演以来700回を超えており、世界的に愛され親しまれている作品です。美しい詩と抒情性あふれる音楽が醸し出す日本的美の世界。栗山民也による能舞台をイメージした演出は、各人物のキャラクターを浮かび上がらせ、美しくも哀しい物語を鮮やかに描いています。カラヤンの薫陶を受け、国内外の一流オーケストラで活躍する高関健の指揮にも注目です。
<あらすじ>むかしむかしの雪深い村。純朴な青年与ひょうは美しい妻つうと幸せに暮らしていた。つうが織る千羽織は高く売れると評判だ。運ずや惣どにそそのかされた与ひょうは、布を都で高く売るために、もっと布を織るよう、つうに強要する。与ひょうは、つうに布を織っているところを覗き見しないよう言われていたが、我慢できずに覗いてしまい、鶴となって布を織っているつうの姿を見てしまう。翌日、すっかりやせ細ったつうは千羽織を与ひょうに渡すと別れを告げ、空に飛び立っていく。